おのはた

Interview

移住者インタビュー

尾道市移住定住コンシェルジュによる移住者インタビュー

Interview 01

尾道市移住定住コンシェルジュ 後藤 峻さん/有限会社いっとく「出汁と酢。」店長 中西 瑞樹さん(2024年入社)

後藤 素敵なお店ですね。
中西 コンセプトは“出会いと再会の酒場”。出汁と尾道造酢さんのお酢を使った料理を提供しています。以前からあるメニューに、僕が考えた新しいメニューをプラスしています。イチオシは、おばんざいの4種盛り!
後藤 お酒が進みそう~。中西さんはどちらの出身ですか?
中西 石川県七尾市です。尾道に移住する前は、富山県富山市に住んでいました。
後藤 富山では何をされていましたか?
中西 魚中心の居酒屋の厨房で、料理を担当していました。
後藤 もともと料理は好きだったんですか?
中西 食べることが好きで、小学4、5年の時には、将来は自分の店を持ちたいと考えていました。高校卒業後は、富山の大学に進学。料理も大事ですが、人としての幅を持ちたいと思い、経営やマーケティングを学びました。
後藤 大学卒業後は?
中西 貿易会社に就職しました。定時に終わる会社で時間があったので、料理とレシピを紹介するインスタをスタート。そこでマーケティングの力をつけていきました。「みっち【晩酌おつまみレシピ専門】」というインスタ名で、今も続いています。5年間でフォロワーの数は10万人近くになりました。
後藤 ベクトルはずっと「自分の店を持つ」なんですね。貿易会社には何年ぐらい?
中西 2年です。その後、先ほど話した富山の居酒屋に転職しました。
後藤 尾道に移住するきっかけは?
中西 一人旅が好きで、車や電車で日本各地を周っていました。初めて尾道を訪れたのが2023年夏。一目惚れして、ここで店を開きたいと思いました。
後藤 尾道のどんなところに惹かれましたか?
中西 自然豊かで、空気がゆったりしているところ。外から来る人にお節介なぐらい優しく、受け入れてくれる体制もかっこいいなと思いました。その時に、ふらっと立ち寄ったのが「出汁と酢。」。前店長の堀田さんと出会いました。
後藤 そうなんですね。その後、尾道へは?
中西 半年後の2024年2月に再び訪れました。尾道への思いは変わらず、6月後半に「出汁と酢。」を運営するいっとくの短期インターンに参加しました。
後藤 短期インターンとは?
中西 尾道のゲストハウスにショートステイしながら、いっとくの店舗で1日5時間ほど職場体験をする制度です。尾道で働く&暮らす体験ができるので、移住を考えている人にはおすすめです。
後藤 良い制度ですね。
中西 インターン1日目に、久しぶりに前店長の堀田さんに会い、「自分は新しい店をやるから、出汁と酢。の新しい店長を探している」という話を聞きました。いっとくの社長とも話して「やってみる?」となり、7月下旬には富山から尾道へ移住。2カ月ほど引継ぎをして、10月には正式に店長になりました。
後藤 すごいなぁ。
中西 フットワークが軽いタイプなんで(笑)
後藤 一日の仕事の流れを教えてください。
中西 午前中から昼過ぎまでは、材料の買い出しや料理の仕込み、お金の準備などをして、店は17時にオープン。23時にクローズしたら、片づけをして、自宅に帰宅するのは0時半ぐらい。体力も要りますし、「将来、店を持ちたい」「料理を極めたい」など確固たる軸がないと厳しいかもしれません。
後藤 休みの日は何をしていますか?
中西 散歩したり、居酒屋が好きなので新開エリアの店を飲み歩いたり。お客さんとして来てくださった方のお店に行くこともよくあります。コミュニケーションを取るのがすごく楽しい!
後藤 尾道生活を楽しまれていますね。いっとくは、どんな会社ですか?
中西 地元愛が強く、みんなで尾道を盛り上げようという会社です。入社して驚いたのは、各店の店長が采配を任せられていること。メニューも値段もすべて自分で決められるので、失敗を含めて、成長の場を与えてもらっている印象です。
後藤 どんな将来像を描いていますか?
中西 尾道で自分の店を持つのは決めています。理想ですが、4年後以降に、山手の方の古民家を改装して、古道具と小料理の店を開きたいです。
後藤 楽しみですね!最後に、移住を考えている人にメッセージをお願いします。
中西 尾道は、外から入ってくる人を優しく迎え入れてくれる土壌が整っています。移住して店に立ち、地元の人と触れ合うようになった今も、人の温かさを感じる毎日です。おいしいお店もたくさんありますよ。

Interview 02

有限会社サン船長 近藤 秀幸さん(2022年入社)/尾道市移住定住コンシェルジュ 後藤 峻さん

後藤 出身はどちらですか?
近藤 兵庫県明石市です。
後藤 明石では何をされていたんですか?
近藤 水族館のスタッフになりたいという夢があり、神戸動植物環境専門学校に進学して、卒業後はペットショップで働いていました。
後藤
後藤 どうして尾道へ?
近藤 ペットショップを辞めて、職に就いていなかった時に、知り合いの知り合いだった社長の白川さんから「船に関わる仕事があるけど興味ない?」と声をかけてもらったのがきっかけです。
後藤 明石を離れることに不安は?
近藤 なかったですね。親も「行っといでー」というノリで(笑)
後藤 前職とは全く違う仕事ですよね。
近藤 全然違いましたが、やってみるのもありかなと思って。要は、好奇心です。海や自然が好きだったのも理由です。
後藤 やってみてどうでした?
近藤 ゼロベースからのスタートで、船の各部の名称や役割を覚えるところから勉強しないといけなかったのが大変でした。
後藤 仕事内容について教えてください。
近藤 依頼のあった港まで船を運転して行き、船に燃料を補給する仕事です。船の世界では、燃料はキロ単位・トン単位。1カ所での給油作業に1~2時間かかります。
後藤 朝は早いですか?
近藤 起床は5時。6時には船のエンジンをかけ、動かせる状態にしておかないといけません。
後藤 そこから船を運転して、港に着けて、相手の船とつなげて燃料を補給して、片づけて…。すごいなぁ。戻ってくるのは?
近藤 日によりますが、基地に18時ぐらいに戻ることが多いですね。ずっと作業しっ放しではないですよ。
後藤 扱っているのは、どういう船ですか?
近藤 燃料配給船です。簡単に言うと“船用の動くガソリンスタンド”。
後藤 なるほど! 船には何人ぐらい乗りますか?
近藤 自分を含めて3人です。それぞれ役割があるので、チームワークや連携が大事です。
後藤 船の仕事に「きつい」「怖い」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際はどうですか?
近藤 朝が早いのはきついかもしれませんが、大変なのはそこだけ。力仕事は無いので、朝が得意なら来てほしいですね。
後藤 厳しく言われることは?
近藤 命に関わるレベルの時は、厳しく言われます。一つ間違えたら大きな事故になりかねないので。
後藤 そうですよね。資格は要りますか?
近藤 少し前に、6級海技士(航海)の免許を取得しました。最低2年の実務経験が必要なんです。座学は、尾道海技学院で講習を受けて勉強しました。
後藤 会社の雰囲気を教えてください。
近藤 社員同士の仲が良く、のびのびと働きやすい雰囲気です。社員はクセの強い人が多い(笑)。社長が得意なことを活かしてくれるのもありがたいです。僕の場合だと潜水士の資格を持っていたので潜らせてもらえたり、他にも電気・溶接などそれぞれの得意分野を活かして仕事を見つけてきてくれるんです。
後藤 面白いなぁ。決まった仕事はあるけれど、社員のやりたいことや得意なことを活かして仕事を作り、会社としてやれることを増やしているんですね。尾道での生活はどうですか?
近藤 向島に住んで2年になりますが、買い物する店もありますし、不自由なく暮らしています。遊ぶ場所がもう少しあればうれしいかな(笑)。たまに、車で松永(福山市)の「ドン・キホーテ」まで出かけています。車はあった方が便利だと思います。
後藤 最後に、移住を考えている人にメッセージをお願いします。
近藤 向島は、自然豊かで住みやすいところです。星空もきれいだし、立花の海岸沿いから眺める景色はええなーと思います。仕事でも毎日、自然を感じています。僕のようにゼロからのスタートでも大丈夫なので、興味があればチャレンジしてみてください。

尾道市移住定住コンシェルジュとは

尾道市移住定住コンシェルジュ
後藤 峻さん

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